高負担高福祉社会と低負担低福祉社会

高負担高福祉社会は費用の前払い、低負担低福祉社会は費用の後払いをすることだと考えることができる。
高負担高福祉社会は高額の税金という形で費用を予め支払っている。だから医療費や教育費をタダにできるし、老後の心配もない。だが、全く健康な人でも医療費を、子供がいなくても教育費をかなり負担していることになるし、収入の半分以上を税金として納めるので、自由に使える分は少ない。
低負担低福祉社会は税金は少ないが、医療費、教育費、老後の暮らしなどの個人負担が大きい。また他の人の分まで負担する割合は少ないが、もし収入が途絶えたりすると医療、教育が受けられないことになる。老後の安心もない。
ただし、収入は自分で自由に運用できる。
どちらを選択するかはその国民の考え方によるが、高負担高福祉社会を実現するには1つの前提条件があって、それは政府と国民の信頼関係が成り立っているということだ。
長期に渡って収入の半分以上を預ける形になるので、よほどの信頼関係がないと踏み切れない。日本のように無駄遣いが目に付く政府では、高負担高福祉社会を実現することは難しいのである。預けたお金を訳の分からないことに使われてしまってはたまらないからだ。
現在の日本は中負担中福祉という中途半端なポジションとなっている。今後このままでバランスをとっていくのか、それとも低負担低福祉に向かうのか。無駄遣いと莫大な借金で信用度の低い今の日本政府では、高負担高福祉社会という選択肢はない。

不意打ち

ここ2、3日これといった地震も無く、落ち着いた気持ちでいたら突如ガシガシと揺れた。震源が近かったので、前兆も無くて本当に突然揺れ出した。この辺は震度4らしいが、棚の上のヘッドホンやフィギュアが落ちたりして4+くらいな感じ。
しばらく地震が無くてもやはり油断はできない。
昨日に引き続き今日も穏やかないい天気。家の中はひんやりしているが、外は暑いくらい。こういう日は出かけるしかない。
当ても無くフラフラと自転車を乗っていると、あちこちできれいに花が咲いている。桜はすっかり散ってしまったがチューリップや芝桜が見頃。ハナミズキがそろそろ咲き始めてきた。赤い方はまだ全然だが、白というかクリーム色っぽいのがもうかなり咲いている。品種が違うのか?
本屋でオーディオ雑誌見ると、上杉氏の追悼記事が載っている。昨年末から上杉氏、細谷氏、斎藤氏と次々にオーディオ評論家の方が亡くなった。
顔馴染みの評論家諸氏がかなり高齢化しているが、新人はあまり現れない。オーディオ雑誌の先行きが懸念される。

あの鐘を鳴らすのはあなた/サンボマスター

和田アキ子が歌う原曲のカバーである。缶コーヒーのジョージアのCMで聴いた人も多いはずだ。シングル「全ての夜と全ての朝にタンバリンを鳴らすのだ」に収録されている。
最初この曲を手に入れようとしたときに、どのアルバムを見ても入っていない。オリジナル・アルバムにもベスト・アルバムにも全然見あたらないのだ。エネルギッシュかつフレッシュ、こんなに出来のいい原曲をしのぐ程のカバーなのになぜアルバム収録が無いのか不思議だが、今のところこの曲を聴くにはこのシングルを買うしかないのだ。
せめてベスト盤に入れてもいいのでは?

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今日もまた震度6

また今日も福島で震度6、ここ栃木南部でも震度4。
しかし毎日毎日よく揺れる。
これだけしょっちゅう震度6という表示を見ると、すっかりポピュラーになってしまってあまり驚かなくなった。また6か、という感じ。
こういうことに慣れてしまうのは良くないことだとは思うけど、確実に体は反応しなくなってきている。

また大きく揺れてヒヤヒヤ

大震災からちょうど一ヶ月、今日またひどく揺れた。栃木県南部は震度5弱。ひと月前は震度5強だったからそれよりはマシだけど、それにしても地震は不意打ちだから困る。久々に屋外脱出。
大きく揺れたその後もずっと何度も余震で揺れ続けて全然落ち着けない。なんとかしてくれ~という感じ。物質的な被害はなかったし停電もしなかったから、まあ怖いというだけなのだけど。
大震災後の大きな余震があると気になるのは福島の原発で、またポンプなどが止まってしまわないかと心配になる。実際今日も炉心に注水しているポンプが停電で50分ほど止まった。停止は短時間だったからたいした影響はないようだし、バックアップのディーゼル・ポンプ、消防ポンプ車があるということだけど、想定外の事が起きないとも限らない。早く安定した冷温停止状態にしたいものだ。

ジョニーはご機嫌ななめ/ジューシィ・フルーツ

20年振りくらいに聴いたら、思いの外いい曲なのでビックリ。私の中では色物的な位置づけだったのだけど、全然そんなことはないということを改めて知ったのだ。意外なほどサウンドがいいし、聴いていてとても楽しい。当時、色物的扱いをする基となった歌い方もまったく違和感がない。
ジューシィ・フルーツでは「なみだ涙のカフェテラス」の方がずっといいと長らく思っていたけれど、大逆転である。なんで今までロクに聴かなかったのか。実にもったいないことをしていたと悔やむことしきりなのだ。

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地震慣れ

大震災以来、一日置きくらいに震度3とか4の地震がある。あまりにもしょっちゅう地震があるものだから、慣れてしまって震度4くらいでは避難する気にもならない。
以前は震度3もあったらびっくりしていたのに。よくない傾向ですな、これは。危険に対する慣れは危ない。危ないけれども体は反応しないのである。
昨夜の地震は宮城県で震度6強、小山市でも震度4。大きな余震が来る来るとは言われていたが、4週間も経ってからくるとは。そろそろ落ち着いてきたような感があっただけに、不意を突かれたような感じだ。
先週も震度4の地震があったが、昨夜は同じ震度4でもずっと大きく感じた。体感的には4.5くらいな感じ。長く揺れたからか?
CDが落ちないようにずっと棚を押さえていた。

コレクター

さすが巨匠ウィリアム・ワイラー監督の作品だけのことはある。一気に終わりまで見させてしまう確かな演出力。テレンス・スタンプの陰りある演技。派手な効果、舞台装置も無くても、ここまで引き込むことができるのだ。
人付き合いが苦手なフレディ(テレンス・スタンプ)の趣味は蝶々の標本作りだ。くじで大金を手に入れ、郊外にある秘密の地下室のある家を購入する。そして以前からずっと見つめ続けていた美大生のミランダ(サマンサ・エッガー)を拉致して、地下室に閉じこめてしまう。
身勝手で歪んだ行動だが、フレディはただ見つめていたいだけなのだ。ミランダがいてくれるだけでいいのだった。
そういえば昔はサマンタ・エッガーと標記していたのに、いつの間にかサマンサになった。
1965年製作

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