異世界をテーマにしたアニメがとても多いのはなぜか?

テレビの番組表を見ると、夜中にいつも異世界をテーマにしたアニメをやっている。アニメのテーマとかシチュエーションというのは色々あるはずだが、ここ何年か「異世界に転生した」というものが特に多い気がする。

これはなぜなのか。内容は大体似たようなもので、さえない主人公が異世界に転生したら魔力・超能力が使える、強くなっている、カッコよくなっている、儲かる、モテる、というようなもの。実世界の願望や満たされないものが異世界で実現されるのだ。

昔から子供の頃にはスーパーマンになったらどうする?、透明人間になったら何をする?というような他愛ない話があったものだが、この異世界アニメはそれをもっと大きく広げた話のような気がする。

他愛ないお話ではあるけれど、なんでこんなにたくさん作られるのか。それだけ需要があるから作られるわけだが、こういう話にたくさんの需要あるということは、実生活に大きな不満のある人が多いということの表れなのだろう。ある日突然異世界に転生して、そちらで今までとは全く違うスーパーマンになれたら痛快だ。

高度成長期にはスポ根アニメが多かった。しかし今は異世界アニメが多い。高度成長期はイケイケドンドン、ガンバれば成功につながるという雰囲気の世の中だったが、今は経済が停滞して給与も上がらず、日本のGDP順位も年々下降したりしていて、厭世的な雰囲気の世の中になっているのかもしれない。それが異世界アニメが多数出現するという形で現れているのだろう。日本はすごい、的な番組が増えたのも自信の無さの裏返しなのかもしれない。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。