コレクター

さすが巨匠ウィリアム・ワイラー監督の作品だけのことはある。一気に終わりまで見させてしまう確かな演出力。テレンス・スタンプの陰りある演技。派手な効果、舞台装置も無くても、ここまで引き込むことができるのだ。
人付き合いが苦手なフレディ(テレンス・スタンプ)の趣味は蝶々の標本作りだ。くじで大金を手に入れ、郊外にある秘密の地下室のある家を購入する。そして以前からずっと見つめ続けていた美大生のミランダ(サマンサ・エッガー)を拉致して、地下室に閉じこめてしまう。
身勝手で歪んだ行動だが、フレディはただ見つめていたいだけなのだ。ミランダがいてくれるだけでいいのだった。
そういえば昔はサマンタ・エッガーと標記していたのに、いつの間にかサマンサになった。
1965年製作

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