TOPIXがバブル崩壊後最安!

昨日のTOPIXはバブル崩壊後最安、リーマンショックの時よりも低い約692円をつける場面があった。今頃になってリーマンショックよりも低くなるとは!
数年前の経済学者、アナリストの予想では、とっくに経済が回復して株価も12000円以上に上がっているはずだった。いろいろな事件が起きているので仕方ない面もあるが、それにしても学者やアナリストの予想は全くあてにならないものだ。
TOPIXというのは東証株価指数のことであり、東証の一部上場銘柄全部を対象とした株価指数である。それに対して日経平均は日経225とも呼ばれ、東証の一部上場銘柄から日本経済新聞社が選んだ225銘柄で構成される株価指数である。
一部上場銘柄も日本の主要企業の集まりだが、日経平均はその中からさらに選ばれて作られる指標なのだ。
なのでTOPIXの方が日経平均より企業全体の株価の動きを表すことができる。そのTOPIXが今、バブル崩壊後最安なのだ。日本の企業価値が全体的に沈み込んでいるということなのだ。
もちろん日本の経済の状態はリーマンショックの頃よりいい。問題は欧州の財政・金融不安と世界的な経済の減速感なのである。それによって円高も引き起こされているというオマケもつく。
この状況が打開されるのはいつになるのか。そのためには、まずは欧州の沈静化、さらに中国、アメリカでの金融緩和等の経済政策が打ち出されることが必要だろう。グローバル経済では主要地域の影響は世界全体に及んでしまうのだ。

日曜日には鼠を殺せ

昨日に続いて映画鑑賞。冒頭でスペイン動乱のニュース映像が出るが、なんと昨日「若草の萌えるころ」で見たのと全く同じ。2日続けて同じ映像なんて、珍しいこともあるものだ。
邦題は「日曜日には鼠(ねずみ)を殺せ」だが、原題は「Behold a Pale Horse」で(死神の乗っている)蒼い馬を見よ、というところ。全然違う題名なのだ。
スペイン動乱での反体制派リーダーのマヌエル(グレゴリー・ペック)は、スペインを逃れ、今はフランスのポーという街に住んでいる。そこへ子供が訪ねてきて父の仇を討ってくれと頼む。マヌエルはいったん断るが、母危篤の知らせが来て...。
題名のカッコ良さに惹かれてつい借りてみたが(主演がグレゴリー・ペックで監督がジンネマンということもある)、イマイチ盛り上がらないままに終わった感じである。派手さがないのはジンネマンだから仕方ないか。
1964年製作、フレッド・ジンネマン監督。グレゴリー・ペック、オマー・シャリフ、アンソニ・クイン主演。

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若草の萌えるころ

「冒険者たち」が大好きなので、同じロベール・アンリコ監督の「若草の萌える頃」を見てみた。その辺のレンタル店にはなかなか置いてなくて、宅配レンタルでやっと見つけたのだ。主演は「冒険者たち」と同じジョアンナ・シムカス。
ところがこれがとんだ期待はずれ。ずっと気まぐれに付き合わされているような気分の映画だった。「冒険者たち」は良かったのに。でもファッションはシック。
伯母が脳卒中で倒れ、心配のあまり家にじっとしていられないアニタ(ジョアンナ・シムカス)は夜の街をさまよう。今は平穏に暮らしているが、父はスペイン動乱で行方不明、母と伯母はスペインからフランスへ逃れてきたという過去を持っているのだ。カフェで裏通りでナイトクラブで次々に遭遇する出来事。青春の彷徨。
音楽も「冒険者たち」と同じフランソワ・ド・ルーベである。1968年製作。

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欧州の財政不安で連日の下落

欧州の財政不安でユーロが続落、ついに97円を割り込み11年ぶりのユーロ安となった。ユーロ安とは逆に言えば円高である。したがって輸出企業を中心に株価は連日大幅下落。昨日は100円近く、今日も100円強下げて日経平均は8440円。年初から3月までいい調子で上げた分が全部吹っ飛んだ。
欧州の財政問題はいつ目処がつくのだろう。もちろんすぐに解決するわけはないが、少なくとも悪化を食い止める道筋をつけてもらわないと。このまま底なし沼では市場もリスクオンにならず、株価は上がらない。
円高については政府も日銀もやる気が無いから、日本国内の理由による円安は望めない。日銀の白川総裁は金融緩和を行うと言っているが、マネタリーベースは逆に減っているのだ。これでは円安になるわけがない。ユーロやドルに強くなってもらうしかないのだ。
円高である限り、電機、自動車といった日本の主力産業の利益は伸びない。主力産業がふるわなければ、日本市場が賑わうことは難しいのである。

新しいメディアに備える

映画でも小説・エッセイなどでも、自分の気に入った作品がたくさんあるというのは、何かこうお宝をいっぱい持っているような気分である。いざとなったらこれがある、という感じ。なんだか何も面白いことがないときなど、ちょっとあれでも見てみるか、ということができる。困ったときのエース登場なのだ。
そういったお宝を本棚やCD・DVDラックにたくさん持っているが、メディアの変化の波にさらされて数を減らしつつある。できるだけ処分しているのだ。音楽や映画は規格が変わったりして、今後はディスクから配信という形になりそうだ。そしてどうやら本もペーパーレス化しそうな情勢である。だからそうなる前に古いメディアは整理して、新しいメディアに備える準備をしている。
質が高くなったり便利になるのはいいが、今まで蓄積してきたものの価値が急減してしまうのはやるせない。こちらも時代に合わせて少しづつ変えていかざるを得ないのだ。

ずっとカミナリ

今夜はカミナリがなかなか終わらない。収まったかなと思うとまた鳴り出したりして、夕方からずっとエンドレスだ。パソコンもおちおち使っていられないので、ちょっと静かになった隙にサッと一言アップして本日の記事はおしまい。

作品を受け入れられるか、られないか

高校の1年生のとき、川端康成の「雪国」を読んだが全く面白くなかった。しかし3年生になってもう一度読んでみると、今度は俄然面白い。1年生のときは主人公の島村と駒子の心情が全然理解できなかったのだ。それが3年生のときは理解できるようになった。だから面白くなったのである。
いかに素晴らしい作品でも、こちらに受け入れるだけの素養が無ければ何も意味をなさない。もし何かの作品に接してみてそれに何も感じなかったとしても、数年後にもう一度チャレンジしてみるのもいいかもしれない。自分が成長したり変化したりすることで、受け止め方が変わっている可能性があるのだ。
理解できれば儲けもの、自分の幅が広がるのだから。そう思って何度読んでみても、何度同じ絵を眺めてみても、どうにも面白くないものの方が実は多い。こちらの素養が低いのか、それとも相性が悪いのか?

小賢しい女は

小賢しい女は幸せから遠い。身近な人達を見ていてつくづくそう思う。これは男もきっと同じ事だろう。
仕事で成功したい、儲けたいということならば違うのかもしれないが、幸せになりたいというのならうんと利口になるか、あるいはバカになる方がいいと思う。小賢しい人間は目先を追っているうちに幸せが遠のくようだ。
うんと利口ならばしっかり前を見て幸せに向かっていけるだろう。おバカさんには周りが手を差し伸べるし、案外好かれたりもする。しかし小賢しい人間は嫌われるし、小さな得を追い掛け回しているうちに気がつくと大きな損をしていたりする。木を見て森を見ず、というところだ。
さてそれでは自分はどうなのかと考えると、うんと利口でもないし、さりとておバカさんとも思えない。
どうやら幸せは遠いのかもしれない。

緊迫の女子バレー、キューバ戦

プハァ~、と思わず張り詰めていた息が漏れる。フルセットの、さらにジュースにまでもつれ込んだ激戦をやっと制したのだ。
ロンドン・オリンピック最終予選、このキューバ戦をとれば予選突破まであと一歩という大事な試合。逆にキューバはこの試合を落とせばもうオリンピックには出られない。
試合は第1セットから白熱、手に汗握る劇的な展開だった。23対17と大量リードされ、このセットは落としたなと思ったことろから、木村沙織のサーブが次々決まり、ミラクルの8連続ポイントで逆転してセットを取る。続く第2セットはキューバ、第3セットは日本、第4セットはまたキューバと互いに一歩も引かぬデッドヒート。途中試合の流れはかなりキューバに傾きかけたのだが、迫田のバックアタックで日本は息を吹き返した。
そして運命の最終セットを迎える。第5セットは15ポイント制と短いのでミスは許されない。逆転また逆転でとうとう14対14のジュースとなり、3回目のマッチポイントをついにものにして日本は勝利を掴んだのだ。
試合が終わったらもう手のひらは汗でベトベト。本当に緊迫した試合だった。選手も疲れただろうが、見ているこっちも非常に疲れた。できれば次の試合はもっと気楽に見させてもらいたいものだ。がんばれ日本!

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