作品を受け入れられるか、られないか

高校の1年生のとき、川端康成の「雪国」を読んだが全く面白くなかった。しかし3年生になってもう一度読んでみると、今度は俄然面白い。1年生のときは主人公の島村と駒子の心情が全然理解できなかったのだ。それが3年生のときは理解できるようになった。だから面白くなったのである。
いかに素晴らしい作品でも、こちらに受け入れるだけの素養が無ければ何も意味をなさない。もし何かの作品に接してみてそれに何も感じなかったとしても、数年後にもう一度チャレンジしてみるのもいいかもしれない。自分が成長したり変化したりすることで、受け止め方が変わっている可能性があるのだ。
理解できれば儲けもの、自分の幅が広がるのだから。そう思って何度読んでみても、何度同じ絵を眺めてみても、どうにも面白くないものの方が実は多い。こちらの素養が低いのか、それとも相性が悪いのか?

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