TOPIXがバブル崩壊後最安!

昨日のTOPIXはバブル崩壊後最安、リーマンショックの時よりも低い約692円をつける場面があった。今頃になってリーマンショックよりも低くなるとは!
数年前の経済学者、アナリストの予想では、とっくに経済が回復して株価も12000円以上に上がっているはずだった。いろいろな事件が起きているので仕方ない面もあるが、それにしても学者やアナリストの予想は全くあてにならないものだ。
TOPIXというのは東証株価指数のことであり、東証の一部上場銘柄全部を対象とした株価指数である。それに対して日経平均は日経225とも呼ばれ、東証の一部上場銘柄から日本経済新聞社が選んだ225銘柄で構成される株価指数である。
一部上場銘柄も日本の主要企業の集まりだが、日経平均はその中からさらに選ばれて作られる指標なのだ。
なのでTOPIXの方が日経平均より企業全体の株価の動きを表すことができる。そのTOPIXが今、バブル崩壊後最安なのだ。日本の企業価値が全体的に沈み込んでいるということなのだ。
もちろん日本の経済の状態はリーマンショックの頃よりいい。問題は欧州の財政・金融不安と世界的な経済の減速感なのである。それによって円高も引き起こされているというオマケもつく。
この状況が打開されるのはいつになるのか。そのためには、まずは欧州の沈静化、さらに中国、アメリカでの金融緩和等の経済政策が打ち出されることが必要だろう。グローバル経済では主要地域の影響は世界全体に及んでしまうのだ。

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