４日に友人Yと久々のハイキングに行ってきた。５月に筑波山に登って以来である。今年は頻繁に熊が出没しているから止めておくという手もあるが、熊のいなそうな茨城の山に行くことにした。茨城県には北部の福島、栃木との県境付近にしか目撃情報が無いし、筑波山系は北部と繋がっていない。なので茨城県笠間市の愛宕山の辺りを登ることに。岩間駅の近くから少し登った所に「あたご天狗の森駐車場」があり、ここを起点とする。
この日の朝は霧が深くて、山までの道中ずっと濃い霧の中。こんなに濃い霧がずっと続くのはなかなか記憶にないくらいである。途中、車を停めてナビで昼食のおにぎりを買うコンビニを探していたら、なんとすぐ目の前にセブン-イレブンがあった。車を停める場所を探すのに夢中だったのと濃い霧のせいもあって、全然気が付かなかったのだ。普通に前を見ていればすぐにわかるはずなのに、何かに気を取られると見えなくなるというのが面白い。
駐車場から下を見るとこの有様。下界はまだ濃い霧の中だ。もっと見晴らしのいい場所なら、テレビでたまに見る雲海の景色が楽しめることだろう。
「あたご天狗の森駐車場」は９５台収容の結構広い駐車場で愛宕神社の鳥居が目の前。なのでまず愛宕神社に行ってみることに。鳥居をくぐってすぐそこかと思ったら、ずいぶん長い階段を登るのだ。全然先が見えない。これだけでもうかなり疲れる。
静かな愛宕神社。本日の無事を祈ってお参りする。
大きな天狗の面がにらんでいる。
駐車場に戻り、神社とは逆方向に登る。駐車場の一角では売店などのある休憩所の改修工事をしていて、仮設の案内所でハイキングコースの地図をもらう。少し行くとログハウスがたくさん並んでいて、後で調べると「エトワ笠間」という施設である。ログハウスには広いデッキもあってバーベキューなどできるのかもしれない。眺望がひらけているので、デッキで眺めを楽しみながらの食事もいいだろう。
道端のアザミ。このトゲトゲのような花のせいか、全然ピントが合わない。カメラとiPhoneで数枚ずつ撮ったがiPhoneは全滅、カメラの方はかろうじて１枚だけ撮れていた。オートフォーカスにとって苦手な条件のようだ。そういえば昔オートフォーカスなどなかった時代の一眼レフでは、ファインダーで被写体を見ながらフォーカシングスクリーンを使って自分でピントを合わせていたのだ。今はとても便利で楽チンである。
これは結構あちこちに咲いていた。後で調べるとコヨメナという花。野菊の一種らしい。小さな薄紫のような白いような花。
Yが発見したキツツキのあけた穴。今は空き家のようだ。
コースはわりと整備されているし岩なども少なくて歩きやすいが、変化に乏しく、登ったり降りたり同じような道がずっと続く。眺望も悪い。
ルートは「愛宕山駐車場ーー愛宕神社ーー見晴らしの丘ーー南山展望台ーー団子石峠」で団子石峠から引き返してくるのだが、道が二手に分かれているのにどっちも同じ標識という場所が２つあって、往きはいつの間にか南山展望台をスルーしてしまった。
この日は夏日になろうかという気温で、長袖シャツを着ていたので袖をまくっても汗だくだく。途中からはシャツを脱いでTシャツで歩いた。１１月に山でTシャツ１枚で過ごせるとは。爽やかなハイキングのはずだったのに、汗だくで歩くことになってしまった。
団子石に着き、ここで昼食。山で食べるおにぎりはおいしい。
後半は水が半分くらいになっているし、おにぎりも食べちゃったので荷物が軽くなるのがいいが、疲れも溜まっているのでわりとしんどいことが多い。往きはほとんど人に合わなかったが、帰りはそこそこすれ違う。
怪しいキノコ。
駐車場近くの舗装路に出たらカマキリがいたので写真を撮ろうとしたら、こっちを向いてポーズをとってくれた。
山を降りて、友部インターの近くの「いこいの家はなさか」というスーパー銭湯へ。温泉ではないが近いし、あまり帰り道から離れていないのがいい。露天風呂は竹林があって落ち着いた風情だったし、薬湯もなかなか良かった。
「道の駅かさま」の前を通ると駐車場に入る車で渋滞になっている。数年前からメディアに登場したりしているモンブランが人気なのだ。整理券をもらってかなり待たねばならないらしい。空いていたら寄ってもよかったが、パスして笠間芸術の森公園に行く。
工芸の丘では陶器市をやっていた。この日益子でやっていることは知っていたが、ここでもやっているとは知らなかった。益子ほど混雑していないし道も渋滞していないので助かる。散々迷ってそば猪口を１つ購入。
工芸の丘の売店で箱田商店の栗蒸しようかんを買おうと思っていたが、見当たらない。代わりにもっと高級なものが置いてある。何度か買ったことがあってわりと気に入っていたので残念だ。以前は７００円だったけど、Yはどこかで１２００円で売っているのを見たと言っている。そんなに値上がりしてはちょっと買う気がしない。それほどのものでもないし。
「グランテラス筑西」に寄ると、「ゴジラフェア」なるものをやっている。筑西市内で撮影された戦艦「雪風」のロケセットが展示されていた。それぞれの店でゴジラなんとかという商品も多数売っている。
夕日に向かって走る。暖かかったとはいえ秋は日が落ちるのが早い。
