大相撲の立行司である式守伊之助が木村庄之助に昇格する。９年近くも空位になっていた木村庄之助がやっと襲名されるのだ。式守伊之助や木村庄之助は位の名前であって、個人名ではない。木村庄之助は行司の最高位であって、力士でいえば横綱のようなものなのだ。現在の式守伊之助は、来年の初場所から木村庄之助として裁くことになる。
幕内の現在の行司は
立行司／式守伊之助
三役行司／木村容堂、木村庄太郎、木村晃之助
幕内行司／木村寿之介、式守勘太夫、木村元基、その他全９名
となっている。この下にも十両行司、幕下行司などが続くわけである。
現在の式守伊之助はわりと差し違えが多くて、裁きが安定しないことからなかなか木村庄之助に昇格できなかったようだ。また本人も木村庄之助は荷が重いとして、昇格にはあまり乗り気でないような話も聞いたことがある。
木村庄之助に昇格したことによって空位となる式守伊之助には三役行司の中から昇格する。今後１年ほどかけて選考するらしいが、昇格する木村庄之助は来年９月で定年なので、立行司がいなくなってしまうからそれまでには式守伊之助への昇格を決めるのだろう。やっと現れる木村庄之助は、１年経たずしてまたいなくなってしまうのだ。なお幕内行司／木村寿之介の三役行司への昇格も決まっている。上の位の詰まりが解消されるので、行司の人事が動いていくのだ。
