ずっと愛聴している「ドビュッシー/ベルガマスク組曲」

ドビュッシーのピアノ・ソナタ「ベルガマスク組曲」を初めて聴いたのは学生のときである。FMで聴いてとても気に入って、レコードを買った。演奏はサンソン・フランソワ。このときから、この曲の演奏のスタンダードはサンソン・フランソワになった。もちろんCDも持っている。

他にも色々聴いたけど、やっぱり一番いいのはサンソン・フランソワの演奏である。今となってはとても古い演奏だけど、いいものはいい。次点としてはポール・クロスリーか。「アラベスク」はポール・クロスリーの演奏でよく聴く。

「ベルガマスク組曲」の中で有名なのは、第3楽章の「月の光」である。「月の光」だけ演奏されたり、聴かれたりすることも多い。「月の光」はどこかで聞いたことがある人も多いはずである。でも「ベルガマスク組曲」は全体がとても素敵な曲なので、全部通して聴くことをオススメする。

ドビュッシーの演奏で意外といいのは冨田勲のシンセサイザーだ。冨田勲は「月の光」以外にもドビュッシーをいくつか演奏しているが、どれもいいのでこれもCDを持っている。「雪は踊っている」「夢」「雨の庭」「アラベスク」などとてもいい。

サンソン・フランソワも冨田勲も、どちらのCDも今や1000円前後と格安で買えるし、ラインナップされているかどうかは知らないが、サブスクに至ってはタダみたいなものだ。こんなにいい演奏がこんなに安いなんて夢のような時代である。レコードの頃は2500円くらいが当たり前だったし、CD初期も3000円くらいしたものだ。音楽は非常に安価に聴けるようになった。

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