牛丼が出てくるのが遅い

久しぶりに「すき家」で牛丼を食べてみた。都内と違って田舎の牛丼屋は広くて明るくファミレスのような感じである。テーブル席も多くて家族連れや女子高生のグループも普通にいる。

3時頃に小腹が空いたので、おやつ程度に”並”でもと店に入る前から決めていた。だからカウンター席に座ってすぐに注文するつもりだったのに、店員がなかなか来ない。ふと見るとカウンターに押しボタンがあって、どうやら注文するにはこれで呼ぶようだ。ますますファミレス化を感じる。しかし牛丼屋のカウンターなのにサッと注文できないなんて。

やっと注文してさあ食べようと思っても、今度は牛丼がなかなか来ない。牛丼なんて頼んで10秒もすれば目の前にどんと置かれるものだと思っていたが、全然来ないのだ。店員は3,4人いるし、客はテーブル席に3組、カウンターに私を含め2人しかいない。ほとんどの客は口を動かしている。なぜ時間がかかるのか。

しばらく見ていると、テーブル席に定食のトレーを運んで、その後にやっと私の牛丼が運ばれてきた。店員のうちそのとき配膳をしていたのはどうやら2人だけで、定食を整えるのに時間がかかっていた模様である。

牛丼屋は「早い、安い、うまい」がキャッチフレーズだったはずだ。食事をする時間がとれないときなどに、店に入って食べて出るまで5分で済むので重宝したこともある。それがいつの間に、こんなチンタラしたことになってしまったのか。

やはりこれはメニューの増やし過ぎが原因なのではないだろうか。しかも定食の種類も多い。だから時間がかかるのだ。そもそもカウンターなのにボタンを押して呼んで注文、なんてことをやっているから余計に時間がかかる。ドアを開けて入って歩きながら「並!」と注文し、カウンターに座ると同時に出てくるのが、本来もともとの牛丼屋なのだ。遅い牛丼屋なんか牛丼屋じゃない。

ちなみに今回はちょっと臭みもあって”うまい”の部分も怪しかった。「早い、安い、うまい」のうち生き残っていたのは「安い」だけだった。牛丼屋はいつも「すき家」を利用していたのだけど、ちょっと残念な状況になってしまっているようだ。

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