アベノミクスは順調に進行中かも

自動車業界の春闘では年間一時金の満額回答が続出した。これは自動車業界の景気が良くなってきたからだけでなく、安倍首相の賃上げ要請があったことも要因の一つなのである。

首相の要請があって、企業に余力があったから賃上げした。しかし首相といえどもただ要請しただけではこういうことにはならない。アベノミクスの効果で円安が進み、自動車業界が潤ったから、ここはひとつ協力しましょうということになるのだ。win-win?持ちつ持たれつ?共存共栄?

デフレによる負のスパイラルからインフレによる正のスパイラルへ転換させる際に、一番不安視されていたのが賃上げの部分だ。物価だけが上昇して賃金が上がらなければ、生活は苦しくなってしまうし物も売れず、正のスパイラルを形成できない。

アベノミクスがうまく行ったとしても、賃金上昇はどうしても遅れると見られていた。それが物価上昇前に賃金上昇の方が先に来たのである。消費減少、物価下落→業績悪化→賃金減少→消費減少、物価下落というデフレ負のスパイラルから、賃金上昇→消費増大、物価上昇→業績改善→賃金上昇というインフレ正のスパイラルへの転換に弾みがついた格好だ。市場のセンチメントにも好影響を与えるだろう。

とりあえずアベノミクスはいいスタートを切ったし、いい方向に回転しているようである。このまま順調に行けば景気回復も意外に早い可能性がある。果たして日本の明日はいかに?

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