新しい人生のはじめかた

まさに佳作という言葉がピッタリな作品。
アメリカでCMの作曲をしているハーヴェイ(ダスティン・ホフマン)は娘の結婚式のためにロンドンにやってくる。しかし娘に継父とヴァージンロードを歩くと言われ、仕事の方も時代遅れでお払い箱と告げられ、落ち込んで空港のラウンジで酒を飲んでいた。ふと近くの席を見ると空港で働くケイト(エマ・トンプソン)が食事している。ロンドン到着時にアンケートをすげなく断った非礼を詫びたりしているうちに、最初はつれなかったケイトもだんだん打ち解けてくる...。
離婚して初老に差し掛かった男と行き遅れた女のささやかな恋物語り。ハーヴェイは全くついてないし、ケイトは傷つくことが怖くて殻にとじこもり、ある種あきらめの人生を歩もうとしている。それがひょんなことから意気投合して新たな人生をはじめようとするのだ。あまり激しい振幅の無い、落ち着いたほのぼのとした作品である。
ダスティン・ホフマンとエマ・トンプソンというキャスティングも当たっていると思う。
2008年製作、ジョエル・ホプキンス監督。

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