原発は徐々に代替していけばいい

原発意見聴取会を開催して、約20年後の原発への依存度を何%にした方がいいか議論しているが、どういう結果にせよ原発は徐々に減らしていくということしかできないと思う。新しく作ることはできないが、既存の原発をいきなり全部止めるというのは無理というものだ。何十年かかけて少しずつ他のエネルギーに代替させていくというのが常識的な線ではないだろうか。危険だというのはわかるが、すでに作って電力の3分の1近くを賄ってきたのだ。それをいきなりゼロにはできない。冷静に考えればわかることだと思う。既存の原発の安全レベルを上げつつ、徐々に代替していく。それでいいと思う。
危険というなら、例えば自動車だってものすごく危険だ。毎年1万人近く自動車事故で死んでいる。累計すると数十万人死んでいるのだ。こんなにたくさん人が死んで危険だから自動車は廃止するかといえば、そんなことはない。利便性、経済性を優先して使い続けているのである。もちろん安全性は日々向上させている。しかし危険であることには変わりはない。それでも危険だから自動車は使わないという話は聞いたことがない。
原発は少しずつ代替させていく。ヒステリックに騒いでも仕方ない。他の発電設備にしたって1年や2年では急に作れないのだから、これしかやりようがないはずだ。政府の意見聴取会も2030年の依存度を議論している。20年かけてどうしていくかということなのだ。

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