タイプライターが先でなければ!

一般的に現在はパソコンで文書を作成しているが、その前はワープロが主流だった。欧米ではずっと昔からタイプライターだ。
パソコンではいくら速くキーを打ったところで大丈夫だが、タイプライターではそうはいかない。機械的に紙に印字するものだから、あまりタイピングが早いと紙を打つアームが絡まってしまう。そこでこの絡まりを防ぐため、連続してタイプすることの多いアルファベット同士をなるべく離したキー配列が考えられた。それが現代のキーボードにもそのまま受け継がれているQWERTY配列(クワーティ配列)なのだ。またこの配列には、指の移動を多くして早く打てないように打ち難くしているという説もある。
その後Dvorak配列(ドヴォラック配列)という合理的な配列も考えられた。この配列だと指の移動が少なくて速く入力することができる。しかしQWERTY配列に慣れた後に移行するのは面倒だし、自分のパソコンだけDvorak配列にしても一般的にはQWERTY配列なので、よそではタッチタイピングができなくなってしまう。またキーボード・ショートカットもQWERTY配列で使いやすいように出来てしまったので、Dvorak配列にすると、今度はショートカットが使い難い。
タイプライター無しで、最初からワープロかパソコンでキーボードが開発されていれば、もっと打ちやすいキーボードになっていたと思われる。
歴史上、タイプライターさえ無ければ!

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