危ういところで手に入ったゼンハイザーMX985

MX500というゼンハイザーのインナーイヤータイプのイヤホンをかれこれ7、8年ずっと使っていた。カナル型は圧迫感があって嫌いだし、MX500はバランスのとれた自然な音で聴きやすく、刺さるような音もしないので気に入っていたのだ。値段も2000円しないくらい。

去年発売になった同じシリーズのトップモデルMX985がかなり音がいいらしく、また前モデルのMX980よりも大幅に安くなったということで、それでも1万円ちょっとするのだけど、情報を探るべくネットで探したら売っていない。なぜか品薄でどの店にも在庫がないのだ。

MX985は見つからないけど、ダラダラあちこちのサイトを見ていたら、とっくにディスコンになっているMX660がバッタ価格の1200円で売っていた。もともと5、6千円はするものだし、MX500より上の機種だし、安いからとりあえずこれを買ってみた。

MX660を使ってみると、気に入っていたMX500よりずっといい。やっぱり上級機だけのことはある。響きも低音もずっといい。安いしこれはいい買い物をしたと思っていたら、MX660を手に入れてから一週間もしないうちにずっと在庫無しだったMX985がボチボチ入荷するようになってきた。ただし入荷してもすぐに売り切れて、また入荷してすぐ売り切れてという怪しげな供給状態である。しかもディスコン情報もチラホラ出てきた。

MX660を買ったことだしMX985は来年でいいやと思っていたら、なんだかのんびりしていられない状況になってきた。そうこうしているうちに1つの販売サイトでMX985は生産終了という表示になってしまった。これはまずい。あわててまだ在庫のあったamazonで購入した。10800円。4月下旬のことである。

ほどなくamazonの在庫も無くなり、その後見つけたヨドバシcomの在庫もやっぱり無くなった。やっぱりディスコン情報は本当らしく、もうどこにも売ってない。(と思ってたら今月に入り若干の入荷があったようである。ただし生産完了ゆえ在庫僅少とのことですぐに無くなってしまった。)

MX985はまったく素晴らしい。響きの豊かさ、開放型のインナーイヤータイプにもかかわらずしっかりした低音、抜けが良く自然な音色など文句のつけようがない。MX985はちゃんとしたオーディオの音だ。これに比べると、ずっと気に入って使っていたMX500はスカスカのラジカセの音だった。比較しなければMX500は安いしそこそこいい音なのだけど、MX985を聴いてしまったらもうダメだ。MX985はいい!

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