太陽の最後

簡単に言うと、太陽などの恒星が燃え尽きて最後を迎えるときに、質量の小さな星は白色矮星に、もう少し質量の大きな星は中性子星に、質量の巨大な星はブラックホールになる。

ブラックホールは光の速度を持ってしても脱出できないほどの巨大な重力を持っている。光が脱出できない、即ち光を反射しないので目には見えないからブラックホールと呼ばれている。

中性子星はブラックホールほどではないが、それでも1cm³当たり10億tと巨大な密度と重力を持つ。なぜ中性子星と呼ばれるかというと、恒星が燃え尽きて重力崩壊を起こし、グッと収縮したときに陽子に電子が食い込んだ形になり、中性となるからなのである。

理科の授業で陽子の周りを電子がクルクル回っているような原子の図解を見たことがあると思うが、あの陽子の周りを回っている電子が圧縮されて陽子に食い込んでしまい、陽子のプラス電荷と電子のマイナス電荷が合わさり中性になるからなのだ。

我々の太陽は質量が小さいので白色矮星となる運命である。白色矮星も収縮して今の太陽よりずっと小さく、また密度はずっと大きくなる。そして太陽の場合は白色矮星となる前に赤色巨星として一時膨張し、その時地球は飲み込まれて蒸発してしまうのだ。だから太陽が寿命を迎えるときに地球もその寿命を迎えることになる。

といってもそれは50億年くらい先の話であるから心配する必要はない。太陽が寿命を迎えるずっと前に人類という種が絶滅するという指摘もたくさんあるので、太陽や地球の最後は人類に関係ないとも言える。

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