発送電分離が怪しくなってきた

発送電分離を行うことになっていたのに、自民党政権になった途端にそれが怪しくなってきた。茂木経産大臣は発送電分離を電気事業法改正案に盛り込むことを見送る方針。やっぱり自民党は昔の自民党のままだ。

安倍政権の目指すデフレ脱却には既得権益の打破が必要なのだが、電気事業者連合会と自民党の長年の馴れ合いがそれを阻んでいるようで、民主党政権下では発送電分離に協力すると言っていた電気事業者連合会は、自民党政権になったら急に慎重に考えるべきと言い始めた。要するに発送電分離したくないということだ。既得権益を守りたいということなのだ。

発送電分離は法律で明文化するはずだったのだけど、自民党政権は明文化しないという。電力自由化には発送電分離は必須なのだが、電力自由化すると既存の電力会社の利益は減ってしまう。だからもともと電事連は発送電分離をしたくないわけだ。しかし国民の声、民主党政権の方針により渋々発送電分離に協力することにしていたのだけれど、自民党政権になったら話は別。長年の癒着の歴史がここで発揮されることになる。もうすでに発送電分離は法律に明文化しない方向になっている。

改革を行うという自民党の化けの皮があっという間に剥がれてしまった。

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