亡くなった友人のオーディオ機器の引き取り

先月亡くなった友人のオーディオ機器を引き取りに行ってきた。高額なので、付き合いのあるオーディオショップを紹介するから処分したらどうかと提案したが、遺族の方がぜひ使ってほしいと言われるので、もう一人のオーディオ仲間と一緒に行ってきたのだ。もう20年くらい3人でオーディオをあれこれやってきた仲間なのである。


一人暮らしの友人宅は、オーディオ以外全部片付けてあってガランとしていた。オーディオだけがポツンと残されていたのである。電源を入れてから昼食に行くことに。最後に音出しをしてからバラすことにしたのだが、ウォームアップの時間がいるのだ。

画像

 

友人のお気に入りだった中華料理店に行き、エビチャーハンとギョウザを食べる。この店はなかなか料理が出てこないので、ひとしきり昔話などに花が咲く。

画像

 

CDトランスポートの中に残っていたシューマンのピアノ協奏曲を聴いてみると、CDラックや本棚など部屋から余計なものが無くなったせいか、以前より音の響きが良いような気がする。最後に記念写真を撮ってから解体開始。1つ1つが高価でしかも重いので、慎重に作業しなければならない。

dcsのSACDプレーヤー/P8i、ゴールドムンドのプリアンプ/MIMESIS27.3とパワーアンプ/MIMESIS18.4、ADKのラックが私のところへ、CECのトランスポート/TL-0、dcsのDAコンバーター/エルガー1394、dcsのDDコンバーター/パーセル、タンノイのスピーカー/エジンバラがもう一人の友人のところへ行くことになった。

今回は我々ができるけど、次に我々が死んだ場合は誰かにオーディオの後始末をしてくれるよう頼んでおかないといけないな、ちゃんと価値の分かる人に、などというようなことを話しつつ作業を行う。スピーカーが大きくて重いので車に積み込むのが大変だった。

全部部屋から出して、カーペットをはがして畳んで作業終了。こうして友人宅は空になったわけだが、こうした作業をしてきてなおかつ、まだ死んだ気がしない。そのうちメールでも来そうである。事実と感覚はすぐに一致しないようだ。

まだとりあえず置いただけなのだが、これから友人のオーディオ機器は我が家でどのような音楽を奏でるのだろうか。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。