ドラゴン・タトゥーの女

40年前に疾走したある富豪の孫娘の調査を、裁判で負けて名誉毀損の罪が決まったばかりのジャーナリストが引受け謎を解き進める、というのがメイン・ストーリーである。調査の依頼主はその富豪。
ただ謎解きをするだけなら、2時間半を超える長さのこの映画はしんどいかもしれない。しかし題名となっているドラゴン・タトゥーの女のエピソードが随所に散らばり、後半は調査に協力することになるので飽きずに見ていられる。この映画を見ながら自分で謎解きを考えると、登場人物も多いし頭が痛くなるが、そういう無謀なことは考えずただ眺めていればなかなか面白い作品である。
まずオープニングの映像がカッコイイ。SF映画かなと思うくらい。そしてドラゴン・タトゥーの女。ぶっきらぼうで鼻ピアスをした感情の無いようなこの女がだんだん魅力的に思えてくる。やくざな格好の姉ちゃんがだんだん女の子に見えてくる。
007で鳴らしたダニエル・クレイグだが、完全にこのタトゥーの女ルーニー・マーラに食われてしまった。また謎解きの部分が同監督の「セブン」にちょっと似ている。
他にクリストファー・プラマー、ステラン・スカルスガルド、スティーブン・バーコフ出演。
2011年製作、デヴィッド・フィンチャー監督。

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2件のコメント

  1. 原作もヒットしましたね。原作を読んだので、映画は気が進まなかったのですが、この作品の前に制作された映画と、どちらを見るべき?悩みどころです。

  2. エンタテインメントとして見るならリメイクの方が面白そう。ミステリーとして見るならオリジナルかも。でもこの作品をミステリーとして見るのはしんどそうです。原作をすでに読んでいるなら結末はわかっているので、リメイクの方がいいのではないかと思います。

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