手のひらは添えない

ぐるぐるナインティナインを見ていると、「ゴチになります」のとき江角マキコが料理を食べる際にいつも手のひらを上に向けて料理の下に添えている。背筋を伸ばし、指もピンと伸ばして正しき姿勢という雰囲気だ。
しかしこの手のひらを添えるというのは、実はマナーとしては間違っている。こういう時は小皿ないし懐紙を使うというのが正しいマナーなのだ。現代は懐紙というものがもう無いから、使うとすれば小皿である。手のひらということではないのである。
例えば刺身につけた醤油がポタポタ垂れそうだったら、醤油の小皿を口元に持ってくれば良い。そのために小皿なのだ。手のひらを添えてそこに垂れてしまったら、何かで拭かなければならなくなってしまう。
手のひらを添えるというのが正しい食べ方だと思っている人が多いと思うが、実は全然違うということを知った方がいいだろう。
では小皿が無い場合はどうするか。それは要求すれば良いのである。そもそも汁が垂れるような料理に小皿を用意しないというのは、料理人、あるいはもてなす側に見識がないということなのであるから。

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