通学で買い食い

中学生の頃は私立の中学校に電車通学をしていて、通学に1時間くらいかかるものであるから、学校帰りによく買い食いをした。
好きだったのはレモンチェリーのアイス。サーティーワンだのハーゲンダッツだのいうオシャレなショップはまだ無かったが、デパートの食料品フロアにそれ風な店はあった。またピロシキも好んで食べた。挽き肉、タマネギ、その他を炒めた具材が入ったロシアのパンである。あとたまに食べたのは、仲間内で「鬼太郎・バーガー」と呼んでいたハンバーガー。注文すると、冷凍してカチカチになったパティを焼くので、鉄板に置くときにカラカランと音がするのだ。それが”カラ~ン・コロ~ン”という鬼太郎のゲタの音みたいなので、鬼太郎・バーガー。
その頃のことを思い出すと、楽しいことばかりが浮かんでくる。もちろんそればかりではなかったはずであるが。
しかし、あの黄金の日々はもう戻らないのである。

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