指数と株価

アメリカのISM製造業景況感指数や中国の購買担当者景気指数が悪化したが、ダウは200ドルを超える大幅高、日経平均も上昇した。
なぜ指数が悪化したのにダウも日経平均も上昇なのか。実はISM製造業景況感指数は悪化したものの市場予測ほどではなかったのである。もっと悪い結果を予想していたものだから、それほど悪くないじゃないか→株価上昇という図式なのである。
中国の購買担当者景気指数についてはまた理由が違う。中国の景気回復は順調で、最近では過熱感さえある。インフレが懸念されて、当局がさらなる金融引締めに動くのではないかとの観測が出ているのである。そこへ来て購買担当者景気指数が低下したので、金融引締め懸念がやわらぎ、株価上昇という流れになったのだ。
その他にも欧州の銀行の決算が良かった、日経平均については為替の円高が一服したという要因もある。
指数が悪化したからといって単純に株価が下がる訳ではないのが、相場の奥深く複雑なところである。

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