藤井聡太名人がついに８冠を達成した。永瀬王座からタイトルの最後の１つを奪取して、８冠すべてのタイトルを独占したのだ。ニュースやワイドショーではこのことを盛んに報じていて大騒ぎだ。政府も内閣総理大臣顕彰を授与するとか。
メディアは８冠で騒いでいるけれど、実は藤井名人は８冠どころではないのである。将棋界にはタイトル戦以外にも棋戦というものがあり、藤井名人は出場資格のない棋戦（新人、四段以下限定など）や団体戦を除く全ての棋戦の優勝者でもあるのだ。
タイトル戦はタイトル獲得、棋戦は優勝と称するようだが、「竜王戦」「名人戦」「王位戦」「叡王戦」「王座戦」「棋王戦」「王将戦」「棋聖戦」の８つのタイトル戦の他に「朝日杯将棋オープン戦」「銀河戦」「NHK杯」「将棋日本シリーズ」の４棋戦も入れると１２冠になるのである。
将棋連盟のホームページの棋戦一覧ページを見ると、ものの見事に藤井一色になっている。タイトル保持者、優勝者の写真がすべて藤井名人なのだ。
https://www.shogi.or.jp/match/
この棋戦一覧ページの藤井名人の写真が、１つでも他の棋士に代わる日がいつか訪れるのだろうか。藤井名人が強すぎて、今はまだ想像すらすることができない。
