もう100時間くらい経っただろうか。エージングが進んでかなりリアルな音になった。これなら十分だ。値段的にこれ以上は望めないところまで来た。バランスの良さはそのままに、実体感が出てきたのである。真価を発揮するまでにこんなに時間がかかるとは。やっとK430を逆転した。
ダメだこりゃ、と途中何度も思った。このヘッドホンはこの程度なのだと諦めた。しかしもっと時間が必要だったのだ。音楽をかけっぱなしにして押入れに放り込んだりしてエージングを積極的に進めなかったなら、ここに到達するまでに1年くらいかかったかもしれない。
これでK240Mk2はやっと使えるヘッドホンになったのだ。めでたい。購入価格は8800円だったけど、現在の価格コムの最高値が17000円弱だから元々は20000円くらいするのだろうが、それを超えるくらいの価値のある音になったと言える。ちょっと乾いた音だけど、ここまでくれば上出来だろう。これ以上を望むなら、もっとお金を出しなさいということだ。
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