日本製のオーディオは今も優等生的なのか

五木寛之氏のエッセイかなにかで、日本車はアルコール度数が低いと書いてあった。故障が少なく性能はいいけれど、乗り心地に酔うことが少ない、乗り味があまり良くない、個性的なフィーリングが少ないということだろう。

オーディオも同じで、日本製は性能はいいんだけど躍動感や温度感が低いと言われることが多かった。だから故障を覚悟してでも海外製を使う。音がいいのだから仕方ない。

しばらくオーディオから遠ざかっているが、今はどうなったのだろうか。たまに「ステレオサウンド」などの高級オーディオの雑誌を見ても、やはり海外製品が目白押しで、特にスピーカーは日本製が少ない。

昔に比べて音楽性も優れてきたと言われる日本製品だが、海外製に比べるとまだまだなのだろう。良い音を最大公約数的に求めると個性的な味付けは薄れる。五木寛之氏の言うアルコール度数が低くなってしまうのだ。無難な路線は安全だけど面白くない。アルコール度数の高い製品がもっと出てくるといいのにと思う。

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