ヒアアフター

微妙な内容の映画だが、一気に見させる力を持っている。さすがイーストウッド監督だ。イーストウッド監督の作品にはハズレがない。いつもそれなりに納得できる内容があるのだ。
ジョージ(マット・デイモン)は子供の頃の病気がもとで霊界と交信できる能力を持っている。しかし彼はその力を積極的に使いたいとは思っていない。
一方ジャーナリストのマリー(セシル・ドゥ・フランス)はバカンスの最中、津波にあって九死に一生を得る。溺れて助けられるのだが、息を吹き返す前に見た死後の世界のような光景が忘れられない。
双子のマーカスとジェイソンはとても仲が良いが、兄のジェイソンが交通事故で死んでしまう。マーカスは霊能者を訪ね歩いて、ジェイソンとの交信を行おうとする。
やがてある日、3人はロンドンで引き寄せられるように出会うことになるのだ。
死んだ人と交信したりあの世が見えたりキワモノっぽいようだが、ごく誠実な内容の映画である。特にマーカスとジェイソンのエピソードは、ある程度予想がつくものではあるが、それでもグッとくるところだ。だから最後の方に持ってきている。
クリント・イーストウッド監督作品ではあるが、製作総指揮のスピルバーグの影も濃い。2010年製作。

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