親は愚かでも子は育つ

社会的経験を積んで、子育てもして、さぞ成熟した大人になっているであろうと思うと、実はそうでもない人が多い。賢い人は最初から賢いし、愚かな人はいつまでたっても愚かである。そのような愚かな親でも子供はしっかり育っている。「親は無くとも子は育つ」ということわざがあるが、「親は愚かでも子は育つ」ことを実感する。
子供にとって親は文句なしの権力者であり偉い。親の言うことは正しくて当たり前。しかし自分が年をとってくると、だんだん親の愚かさが目についてくる。親とて全てにおいて正しいわけではないし、それどころかアホかと思うようなことばかりである。しかしそれを指摘してはいけない。子供にそういう指摘を受けると怒るからだ。親はいつまでたっても子供に対して支配的立場にいると思っているのである。
現代のようにテクノロジーの進展が早いと、年寄りはついて行けない。子供はよく知っていても、親は全然わからないということが出てくる。昔に比べ、親が文句なしの権力者でいられる期間は短くなってしまったようだ。

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