アメリカ国債の格付けの影響

先週末、アメリカの雇用統計が改善しダウも60ドルほど反発したので、日経平均も下げ止まるかもしれないと思っていたら、アメリカ国債の格下げというネガティブサプライズが待っていた。格付会社の1つS&P(スタンド&プアーズ)がAAAからAA+にアメリカ国債の格付けを1段階下げたのだ。おかげで週明けの日本市場は200円ほど下落した。
今のアメリカ国債はAAAとは言えない状況だから格下げは仕方ないとは思うけど、格付会社ももう少し発表する次期を選べないものだろうか。債務上限問題でダウが急落しているこの時期に追い打ちをかけるようなことをしては、市場が混乱するばかりである。
4年前にS&Pはサブプライム関連証券にAAAの格付けを与え、景気後退の原因を作ったという前科もある。
格付会社なんてただでさえうさん臭い存在なのに、こんなことばかりしているからますます怪しさが増すのだ。格付会社に対する規制強化の動きが出ているようだが、それは当然のことだろう。

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