メガバンクが消費者金融を傘下にするメリットは?

独理系の消費者金融「武富士」「アイフル」は事業再生に陥っているが、銀行系の「プロミス」「アコム」は、親会社の銀行をバックになんとか踏ん張っている。
さて、メガバンクはなぜ消費者金融を傘下に置いているのか。消費者金融からすれば、資金的裏付けができてメリットは大きいが、メガバンクのメリットはどこにあるのか。
通常銀行は担保が無いとお金を貸さない。しかも審査に時間がかかる。一方消費者金融は無担保で貸すし、審査が早い。銀行が貸せない客を傘下の消費者金融ですくい取ることで、グループとしての収益を増大させることが銀行のメリットなのだろう。さらに、ローン審査や貸金回収のノウハウ取得もあるかもしれない。
消費者金融をグループ企業とすることによるイメージ悪化のデメリットよりも、これらのメリットが上回るからこそ傘下に収めているわけだが、現在の消費者金融の減収減益は想定の範囲内だったのだろうか。ここを乗り越えて、長期的にはグループの収益に貢献すると読んでいるのだろうか。
銀行というものは堅い商売だと昔は思っていたが、バブル崩壊で意外といい加減なところが見えた。
果たして銀行の読みは当たるのか。

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