トレヴァー・ピノックが年をとっていた

NHK教育テレビの「芸術劇場」にトレヴァー・ピノックが出ていて、とても懐かしかった。トレヴァー・ピノックは古楽器演奏のパイオニア的存在で、自身チェンバロを演奏し、イングリッシュ・コンサートという古楽器のオケを率いていたのだ。
番組ではフルートのエマニュエル・パユらとバッハその他を演奏していたのだが、音楽よりも年を取ったなーということばかりが印象的だった。それもそのはずで、ピノックの演奏を初めて聴いたのは私が学生の頃なのだ。その頃、新進気鋭のピノックがもう相当な年になっているのは、当たり前と言えば当たり前なのである。
指揮者のアンドレ・プレヴィン、クラウディオ・アバドなどがすっかり老人になっているのにも驚いたが、若い頃の顔しか知らないピノックがもう60を越えているのだから、時の流れの速さに今更ながらビックリだ。
自分だって年を取っているのだから当然なのだけど、気持ちが年齢についていかないから、人が年を取ったことについつい驚いてしまう。

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