アラビアンナイト

ピエル・パオロ・パゾリーニ監督の「アラビアンナイト」を観た。この監督の作品はグロかったり、わけがわからなかったりするのでちょっと心配だったが、映像もきれいだしなかなか面白かった。
この映画、一応芸術作品だからだろうけど、数カ所モヤモヤしているだけであとは性器がはっきり写り放題である。ポルノじゃないのでことさら女性器を露出しているわけではないが、男性器は表に出ているのでバンバン登場する。
主演の男たちはなんだかうすぼんやりしたような間抜けな感じで、女性たちは聡明に描かれている。これは、根源的にそういうことだと言いたいのだろうか?
昔読んだことのあるストーリーとは全然違うし、妙な展開をするけれど、それでもパゾリーニ版「アラビアンナイト」は謎めいた魅力的な映画であり、一見の価値ある作品と言えるだろう。1974年製作。
パゾリーニ監督の艶笑三部作の残り2つ「デカメロン」「カンタベリー物語」も見たいものだが、残念ながら見つからない。発売はしているのだが、レンタル店には全然置いていないのである。

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