スコルピオ

「スコルピオ」を観た。アラン・ドロン、バート・ランカスター主演の、スパイとか殺し屋の出てくるサスペンスである。最近は映画を見るにしても休み休み、時には3日くらいかけて観たりもするのだが、これはもう一気に観てしまった。
もう40年近く前の古い映画で内容も古くさい。しかし終わりまで一息に観させてしまう緊張感がある。ハードアクションとド迫力映像に終始し、疲労感の残る割には感ずるところの無い最近の作品群とは一線を画するのだ。
空しさの漂うラストシーン。「サムライ」「太陽がいっぱい」など、アラン・ドロン主演の映画にはこういう終わり方をするものが多い。あるいはこういう作品だからこそ、翳りのあるアラン・ドロンが起用されるのか。
共演のゲイル・ハニカットは美しく、ポール・スコフィールドも渋かった。
1973年製作。マイケル・ウィナー監督。

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