旅行記の作家

素樹文生 著「上海の西、デリーの東」を読む。バックパッカーの東南アジア旅行記である。同じ系統では蔵前仁一の本も好きで以前よく読んだ。同じバックパッカーの旅行記でも、視点が違ってどちらもなかなか面白い。

もう10年以上前の話なので物価などかなり違ってしまっただろうけど、東南アジアの様々な料金、物の値段の安さに驚く。きっちりとしたシステムの日本と違い、色々なことがいい加減なのも愉快である。汚いのが苦手なので実行することはないだろうけど、こんな旅もしてみたいと思わせる本なのだ。

旅行記の作家としては、椎名誠、宮脇俊三も好きだ。椎名誠は冬のシベリアだのパタゴニア、タクラマカン砂漠だの辺境の地が多い。宮脇俊三は鉄道の旅であり、JRの全線を乗車したことでも有名だ。シベリア鉄道、インドや中国の鉄道の旅行記が面白い。

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