ドビュッシー「ベルガマスク組曲」

ラヴェルに触れたら、ドビュッシーに言及しないわけにはいかない。
「ベルガマスク組曲」。出だしの数小節でしびれてしまう。美し過ぎる響き。そのまま別の世界に吸い込まれてしまうような気さえする曲なのだ。
気に入っているのはサンソン・フランソワの演奏。神秘的な「プレリュード」、本当に青白い光に照らされるようなやさしく透明な「月の光」。これは果たして現実か幻か?そんな気分にすらなってしまう、魅惑の演奏なのである。
20年前に買ったCDだが、ジャケットのデザインが変わっただけで、今でも新品で手に入れることができる。CD以前にはレコードで売っていた。
毎年新しい演奏家が登場するクラシック界で、同じディスクがずっと生き残っているのは名演奏の証ではないだろうか。

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2件のコメント

  1. 「亜麻色の髪の乙女」「沈める寺院」「海」そして「フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ」物悲しくもうつくしい。

  2. 私はドビュッシーなら他に「夢」「アラベスク第1番」「雪は踊っている」などが好きです。「雪は踊っている」は冨田勲のシンセサイザー演奏が特にいいですね。

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