村杉温泉へ、久々の温泉旅行 1日目/道の駅とちお、加茂山公園、ラポルテ五泉、長生館

6~7日に、友人Y、Iと3人で新潟の村杉温泉に行ってきた。温泉旅行は久しぶりで、コロナのせいもあって2018年に松之山温泉に行って以来である。一昨年に秋田の友人の仏前に参った際に、ついでに温泉に泊まってきたけど、温泉が目的ではないし遊びに行ったわけでもないから温泉旅行にはあたらない。

足利まで電車で行って、そこからYの車で新潟に向かう。足利ICから北関東道に乗り、高崎JCTから関越道に入る。赤城高原SAに寄ると、パトカーや白バイなど警察車両がたくさん停まっている。話を聞いてみると、これから交通安全の啓蒙活動をやるらしい。今はその準備で大わらわの様子である。

トイレ脇のスペースでなぜか美濃焼を売っていて、ちょっといいぐい呑みがあったので550円と安いから買った。安物のせいか若干重いけどまあいいだろう。

11kmもの長い関越トンネルを抜けて新潟に入ると、山にはまだ雪が残っている。Yは突然の降雪に備えてこの旅行までスタッドレスのままにしていたそうだが、いくら新潟でもさすがに4月には雪は降らない。

小出ICで高速を降り、下道で目的地に向かう。道の脇には雪国特有のカマボコ型の屋根の車庫。雪の重みに耐えられるように内部は鉄骨の骨組みになっていて、屋根に積もった雪は左右に滑り落ちる。

この辺りは豪雪地帯だからまだまだ雪がたくさん残っている。

道の駅とちお」で昼食。栃尾は大きくて分厚い油揚げが有名なので「あぶらあげ焼き定食」を食べる。栃尾では油揚げのことを「あぶらげ」と言うそうだ。しかし味は期待したほどでもなく、小鉢のおからの方がうまかった。まあ夜はたくさん食べることになるから、昼は軽く食べられればいい。

栃尾のゆるキャラ「あぶらげんしん」。「あぶらげ」と越後の武将「上杉謙信」をかけたのだと思われる。

駐車場脇には縄文時代の火焔土器のオブジェがある。栃尾の栃倉遺跡から出土したとのこと。

次に向かうのは加茂市の加茂山公園。雪椿の群生やリス園が見どころ。山間部を抜けて平野部になると、米どころらしく見渡す限りの田んぼが広がる。

加茂山公園に着いてみると、本日から「雪椿まつり」で公園の駐車場は関係者しか使えないとのこと。係員に聞くと、臨時駐車場か街中の銀行の駐車場を使ってくれというので、中心部の通りにある第四北越銀行の駐車場に停める。この駐車場の案内を見ると、元々土日は商店街の買い物客に開放しているようだ。

加茂山公園というだけあって坂道をずっと登り、やっと目当ての雪椿園にたどり着くが、まだほとんど咲いていない。開いている花はチラホラと点在しているだけで、つぼみばかりである。翌週くらいにちょうど見頃になりそうな感じ。

立派な「雪椿歌碑」が。

手からエサを食べさせることができるというリス園も休園中。冬季はリスが冬眠することもあって休園なのだ。今年は翌日(4/7)からの開園とのこと。雪椿といいリス園といい、どうも加茂山公園を訪れるのが早すぎたようだ。

加茂市内中心部は地方都市の例に漏れずシャッター通りの様相で活気無し。雪国らしくずっと雁木造りになっている。

川には大量の鯉のぼりが。もう端午の節句の飾り付けだ。

ラポルテ五泉」という施設に寄って、トイレ休憩や土産物などの物色をする。中はきれいでオシャレな造りである。照明をスポットライトにして全体の照度を落として落ち着いた雰囲気にしている。

予定よりチョイ遅れで本日の宿「風雅の宿 長生館」に到着。

ロビーのカウンターではなく、ラウンジのソファに座ってお茶を飲みながらチェックインの手続きをする。接客はみなさんとても丁寧だ。このラウンジでは夜にジャズピアノの無料コンサートが行われた。

ラウンジの隅に飲泉所があり、早速一杯飲む。この後にも温泉に入る度に何度も飲み倒す。少し健康になったかもしれない。クセは全く無く、言われなければ温泉水だとはわからないくらいだ。

部屋からの眺め。この宿は広い庭園もウリなのだ。

ちょっと休憩して早速温泉に入る。ぬる目の湯で入りやすい。熱々の温泉よりこっちの方がずっと良い。のんびり入っていられる。ここのお湯は微量のラドンを含むラジウム温泉で、健康増進効果が高いとのこと。

大浴場の後は予約した時間まで待って貸切風呂へ。屋外の長い廊下を通った先にあるので、寒い時期じゃなくて良かった。丹前を着るにしても、冬に浴衣でここを通るのは覚悟がいると思われる。

貸切風呂は3つあって、我々が選んだのはきれいな八角形の石造りの風呂。離れのせいか何の物音もせず、とても静かでゆっくりできる。しかし大きな開口部にはサッシなどは無く、スダレを下ろすだけだから半露天みたいなもの。冬はむちゃくちゃ寒そうだ。

貸切風呂のカギを返しに行ったら、カウンターにジブリのフィギュアがたくさん並べてあった。子供が喜ぶらしい。

昼食を軽くにしておいたのでみんな腹ペコ。待ちに待った夕食である。

地酒の飲み比べを注文する。

旅館のチマチマした会席風料理をつつきながら飲むのがいい。山菜の天ぷらもお造りも牡蠣のチリソースがけもみんなうまい。特にお造りは抜群だったし、宿の名物の牛乳豆富がとても良かった。

今回は北陸応援割を利用して宿代は半額で済むから、料理の一番いいプランにしたのでアワビや和牛ステーキなども付く。アワビはあまり好きでもないのだけど、磯臭さが抑えられていて食べやすかった。鱒に載せた蕗味噌が意外にうまい。

ご飯は契約農家で作った地元の有機栽培コシヒカリということだが、満腹で1膳食べるのがやっと。温泉旅館は料理がたくさん出てくるからいつもこうなるのだ。次回は量少なめプランにしよう。

部屋で休み、寝る前にもう1回温泉に入る。Iは病気の治療の関係で肌が痒くなるのだが、ここの温泉効果で全く痒くならないとか。熱々じゃないのに体はずっとポカポカ温まってるし、やはりいいお湯なのだ。

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