地熱発電をするべきなのは明らか

日本は世界第3位の地熱資源国とされているほど、地熱は豊富にある。だからこれを利用して発電するのが当たり前の考え方だ。高いお金を出して石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料を輸入し、莫大な二酸化炭素を排出しながら発電するより余程いいのは明らかなのだ。地熱発電は安くてクリーンなエネルギーなのである。

しかも地熱発電は太陽光や風力と違って、24時間安定的に電力を供給できる。太陽光は夜になったり晴れなかったりすれば、風力は風が吹かなければ発電できないが、地熱発電は天候に左右されずに発電できるのだ。

しかし、地熱発電は温泉旅館という既得権益者によって阻まれている。もし温泉になにかあったらどうするのか、というわけだ。もし、の話でせっかくの地熱が生かされていないのである。こんなバカバカしいことがあっていいのか。

温泉も大切だろうが、電力の方がもっと大切だ。生活や産業に直結するものなのである。最悪、温泉はなくても困らないが、電力を使わないわけにはいかない。電力は必需品だが、温泉は嗜好品にあたるものなのだ。

もし温泉に支障が出るようなら、国や電力会社が補償等すればいい。歴史が伝統が文化がとか言うけれど、温泉なんて日本中に山ほどあるのだから、そこの温泉でなければならない理由はない。当人たちが思い込んでいるだけだ。私たちの日々の生活にとって、温泉よりも電力の方がずっと大切なのである。

地熱発電と温泉が共存しているモデルケース奥飛騨温泉郷にある。発電に使用しない熱水を温泉に供給するという仕組みで、発電による影響が温泉に無いばかりか、元々あった温泉井戸を使わなくて済むので維持管理費が低減されるというものだ。温泉旅館にとって損は一つもないのだから、こういう形で他の候補地でも開発していけば良い。

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