「フランケンシュタインの誘惑」が面白い

NHKのEテレでやっている「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」が面白い。これは科学の歴史の闇の部分に焦点を当てた番組で、残酷だったり非人道的だったりする実験、研究などを、インタビュー、再現ドラマなども交えて物語的に展開する。

吉川晃司のナレーションと合間合間の音楽が、番組にマッチしていて実に効果的。雰囲気を盛り上げるのだ。ノーベル賞のノーベルが兵器の開発と売買で財を成したこと、旧東ドイツが国家ぐるみでドーピングを行いオリンピックの金メダルを量産したこと、20世紀最大の科学スキャンダルと言われる常温核融合事件、など面白い話題が目白押しなのである。

こういう番組は実にNHKらしいもので、視聴率に縛られる民放ではなかなか作れないだろうと思う。見始めたのは最近だが、番組自体は数年前からやっていたようで、見逃した分は全くもったいないことをした。まあしかしバックナンバーの再放送もときどきやったりしているから、昔の分もいくらかカバーできるだろう。

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