物事の上達は、坂道を上がるように少しずつ斜め上に上っていくイメージを抱く人が多いと思うが、実際は違う。階段状に上達するのである。ずっと横ばいを続けて、ある日急にパッと上達する。今までできなかったことが急にできるようになって、それが当たり前になる。
ただそれはずっと横ばいの期間があったからなのであって、何もしないで上達するわけではない。横ばいの期間の修練が重要で、それが溜まりに溜まって急上昇するのである。
階段の横戦の部分、横ばいの期間はつらい。いくらやっても進歩しないと感じるからである。しかし着実にエネルギーは蓄積されていて、ついにあるとき階段の縦線が訪れる。
急上昇の後はまた横ばいだ。横ばいを続けてまた急上昇。この繰り返しで上達していく。大切なのは、横ばいの期間に腐らないことである。急上昇が訪れる前にあきらめてしまうと終わりである。階段の縦線に到達するまで粘ることが大切なのだ。