春なのに/柏原芳恵

春なのに お別れですか
春なのに 涙がこぼれます
春なのに 春なのに
ため息またひとつ
なんとも情緒的でもの寂しい詩。
この詩をドラマチックなメロディーにのせて切々と歌うのである。
中島みゆき作詞、作曲のこの曲を歌いこなせたのは、柏原芳恵がアイドルとしては抜群の歌唱力、表現力を持っていたからこそなのだ。
この曲は中島みゆきの歌ばかりをカヴァーしたアルバム「春なのに」に収めれらている。当然アルバムのトーンは暗い。アイドルらしからぬアルバムだ。
このアルバムの中で唯一、カヴァーではなく楽曲の提供を受けたのがこの曲である(後に中島みゆき自身も歌う)。当時17歳の柏原芳恵に提供することを意識して作られた曲だけに、やはり一番しっくりくる。他のカヴァー曲はどうも無理があるような。
30年近く経った今でもやっぱり素敵な歌なのだ。80年代の名曲だと思う。

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