肉のグルメリポートはそれでいいのか

テレビでたまにグルメリポートみたいなのを見ると、おいしい肉を食べたときに「やわらか~い!」とまず言ったりする。それにとても違和感を覚えるのだ。ポイントはそこなのか、第一声はそこなのか、と思ってしまう。肉の味を表現するのに、”柔らかい”がいの一番に来るのは果たしてどうなのか。

私だって米沢牛のステーキとか、おいしい肉を食べたことはある。確かに口の中で溶けるような肉だった。しかしそれが一番のポイントなのだろうか。肉の旨味や脂身の甘味、和牛らしい味わいとかそういうものがポイントなんじゃないのか。

そもそも溶けるような柔らかさというものが、そんなにいいものなのか。特にステーキの場合、私はある程度噛みごたえのある方がいいと思う。赤身を噛みしめたときの肉を食ってる感、じわっと出てくる旨味はステーキの醍醐味だ。

”柔らかい”と”おいしい”しか言わないようなグルメリポートは全くお話しにならないし、見る価値もない。もう少しマシな表現をして欲しいものだ。

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