映画を見るのに、昔は2本立て、3本立てが当たり前だった。2本立てを2回づつ、約8時間ぶっ続けに見たこともある。入替えなど無いおおらかな時代だった。今から思えばよくそんな長時間見続るけることができたものだと思う。今は家で1本の映画を見るのさえ、休み休みという体たらくなのに。
今は劇場も1本で上映するのが当たり前で、3本立てはおろか2本立てもすっかり無くなった。2本立てだと4時間、3本立てだと実に6時間前後かかるから、そういうのはもう時代に合わないのだ。娯楽は2時間が限度。それで一区切りをつけられないといけない時代になっているのだと思う。もっと本格的に取り組むスポーツや趣味などは半日もかけられるけど、娯楽でのんびり半日を費やすとなるとなかなか難しい。
もう2本立ての映画館があったとしても入らないと思うし、1本ずつバラバラでやってくれよと思うだろう。4時間も映画館のイスに座っている決心がつかない。もう昔とは時間感覚が違うのだ。1本で充分である。
ただ希望するのは、面白い映画をやってほしいということ。最近劇場に行かなくなったのは、1800円払ってでも（行くとしたら1000円の日だけど）見たいという映画が全然無いからなのだ。
