三木谷氏の辞任撤回の理由は?

楽天の三木谷社長が、産業競争力会議の民間議員辞任を撤回することになるらしい。首相官邸で安倍晋三首相と三木谷氏との会談があり、首相の慰留を受けた上で考え直したということのようだ。

しかし、先日提出が決まった一般医薬品の規制法案の内容が変更になったわけではない。首相はどうやって慰留したのだろうか。他の規制改革を進めたいので産業競争力会議に残って活躍してくれ、と話したらしいが、それだけで三木谷氏が一般医薬品の規制に対して譲歩するとは思えない。国を相手取って提訴もするだろう。

三木谷氏を納得させるには、何かもっといい話があったはずである。とすると思い当たるのは処方薬だ。処方薬の市場は一般医薬品より断然大きい。安倍首相は、将来的に処方薬のネット販売を解禁する方向で考えるとかなんとか言ったのではないか。そうでもなければ、あれだけ怒っていた三木谷氏が急に辞任を撤回するなんて考えられない。

処方薬のネット販売は他の国では普通に行われている。医師の処方箋に基いて販売するのだから、対面販売に限る必要は無いはずだ。他の国で普通にできていることが、なぜ日本では規制されるのか。薬に限らず、多方面で規制改革が必要なのだ。

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