TIME/タイム

お金を時間で表したのが面白いアイデアの映画。
ウィル・サラス(ジャスティン・ティンバーレイク)の残り時間はいつも24時間くらい。毎日なんとか時間を手に入れないと死んでしまう。
老化を止めることに成功したこの社会では成長が25歳でストップし、それ以後は腕に表示される残り時間のみ生きることができる。貧困層は数日程度の残り時間しか持っていず、毎日日払いの労働で時間を稼がなくてならないのだ。逆に富裕層は有り余るほどの時間を持ち、百年でも千年でも生きることができる。
この世界では食べるものも家賃もお金ではなくて時間で払う。時間は通貨でもあり、すべては命の残り時間との引換なのである。
ある日、生き続けることが嫌になった富豪から時間をもらったウィルは、富裕層の暮らす地区へ乗り込みシルビア(アマンダ・セイフライド)と出会う。
近未来のSF映画だけど街並みや小道具などはあまり未来っぽくない。現代とほぼ同じ感じである。ただしお金というものがなく、すべては時間でやりとりするところが面白い。わずかしかない残り時間が、コーヒーを飲んでも、バスに乗っても減っていく。まさに毎日が時間との戦いなのだ。
時間からの開放のために起ち上がるウィルとシルビア。しかし、”ボニーとクライド”ばりに彼らがこんなに簡単に活躍できるなら、すでに他の誰かもやっているような気がするが。
彼らを追う時間の管理官(キリアン・マーフィ)はなかなかいい味を出している。
2011年、アンドリュー・ニコル監督。

画像

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。