小さな悪の華

アンヌとロール、二人の少女はカトリックの寄宿学校に入っていて、とても仲が良い。二人とも家庭は裕福で表面上は敬虔なキリスト教徒を装っているが、心のうちは違う。悪を夢見てサタンの名を唱える。使用人を誘惑してからかったりする。夜中に怪しげな儀式を行う。クスクス笑いながら背徳的な行為をするのが楽しくてしょうがないのだ。
ある夜、車がガス欠で困っている男を拾い、家に連れてきてからかっているうちに男が本気になり、事態は思わぬ展開を迎える。
フランスでは上映禁止になったとか。キリスト教徒ではない私には、この映画のどこが上映禁止にあたるのか全然ピンと来ない。思春期の少女のちょっとした悪へのあこがれがエスカレートしたくらいのものだろう。
映画の出来はいい。小悪魔的な少女の魅力をエロティックさもからめて良く描いている。危うい展開が多くて飽きない。
1970年、ジョエル・セリア監督によるフランス映画。

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