足利の友人Yと11/3に茨城県の常陸太田市方面に行ってきた。3連休の初日、よく晴れていて、車に乗っていると暑いくらいである。相当混雑するかもしれないことを覚悟して早めに出かける。
常陸太田市に入ってちょっと迷ったが、目指す蕎麦屋の「塩町館」に開店時刻の10時半に到着。大正ロマン風のレトロできれいな建物だ。大昔は銀行だったらしい。店に入るとなんと一番乗りだった。
本当は十数年前に阿佐ヶ谷からこちらに移転してきた、かの有名な「慈久庵」に行こうと思っていたのだが、店に入るのも行列だし、入ってからも非常に時間がかかると聞いて、こちらにしたのだ。塩町館のご主人は「慈久庵」で10年ほど修業したということだし、ほぼ同じ味らしいので。蕎麦を食べるのに2時間もかけてはいられない。
店内もレトロモダンでいい雰囲気である。梁を残して2階までぶちぬいてあり、天井が高く開放感がある。
せいろの大盛り1500円。なかなかの値段である。いつも新宿で食べるサルヴァトーレ・クオモのおいしいピザ・各種料理・デザート・各種飲み物の食べ放題ランチが同じ値段なのだから。クオモのコスパの良さが思い知らされる。大盛りから勘案すると、1000円の普通盛りでは他にあれこれ食べないとちょっと物足りないだろう。ちなみに各メニューとも、慈久庵より100円安くなっている。師匠と弟子だから値段に差をつけているのだろうか。
十割にしては細打ちで、星の入った透明感のあるきれいな蕎麦である。香りはそれほど強くない。正直、もう少しあるかなと思っていたのだが。決して悪くはないのだけど、期待が大き過ぎたということか。
つゆがちょっと生臭い感じがして、いつもは入れないわさびとネギを入れて食べる。実はつゆをつけないで食べてもおいしい。その方が蕎麦の風味をより強く感じられる。
地ネギの天ぷら600円。香ばしい。
店を出る頃にはほぼ満席の様相で、やはり早めに出てきて正解だった。15分ほど先の竜神大吊橋に向かう。
吊り橋への道の途中に当初行く予定だった「慈久庵」があり、通りがかりに眺めると案の定大行列になっている。あの人達はこれから蕎麦にありつくまでに2時間ほどかかるわけだ。合掌。
道を登って行って最初の駐車場(無料)に車を停め、10分ほど歩いて登る。結構しんどいが、先に行ったら駐車場待ちの渋滞になっていた。危ないところ。
竜神大吊橋は全長446m、中央支間は375mで歩行者専用の橋としては本州一の長さだとか。橋を渡っても何もないし、高いところは好きじゃないので見るだけにした。通行料は300円で、高さ100mのバンジージャンプもできる。バンジージャンプの料金はなんと16000円!アホか。お金をもらっても御免である。
橋の袂の水府物産センターで土産物が色々売っていて、グルっと眺めていたら、慈久庵の製品がズラッと並んでいた。乾麺、醤油、そばまんじゅう、みそなど。蕎麦屋だけじゃなくて、こんな物販もやっていたのかと驚く。そういえば「塩町館」のレジのところにもそばまんじゅうが置いてあった。
外の直売所でりんご(王林)を買う。1袋6個入りで400円と安い。売れないので500円から値下げしたとのこと。王林はうまいのにね。独特の爽やかな風味が好きなのだ。
次は袋田の滝へ。竜神大吊橋から30分くらい。かなり混雑している。駐車場(500円)から滝まで川の脇の道をずっと歩いて行く。川の水がとてもきれいで、底が透けて見えるほどである。
一部紅葉している木も。
土産物店がずらりと並ぶ通り。
袋田の滝は、結構長いトンネルを抜けて観瀑台にたどり着くようになっている。入場料は300円。トンネルはかなり暗く、なぜかミラーボールが回っていて、光の流れに幻惑されて余計に歩きづらい。
手前に第一観瀑台、奥にエレベーターで登る第二観瀑台がある。昔来た時には第二観瀑台なんて無かったような気がしたので調べてみたら、2009年に新設されたようだ。行列に並ぶこと30分くらいでやっとエレベーター前まで。エレベーターは2基ある。
第二観瀑台からは滝の全容が見渡せる。紅葉本番だったらもっときれいだっただろう。
第一観瀑台は滝がすぐ目の前に迫り、こっちの方が迫力がある。水しぶきも盛大でカメラが濡れる。
滝を見るといっても、せいぜい5分がいいところ。土産物店を覗きつつ駐車場まで戻って袋田を後にする。