すごく久しぶりに「恋する惑星」

久々に「恋する惑星」を見た。これを見るのも3回目か4回目か。よく考えると、いつの間にかこれももう20年以上も前の映画なのだった。10年一昔じゃなくて20年一昔。もうそんな前の映画になってしまったのかとビックリする。

当時はすごく面白いと思ってDVDも買ったりしたのだが(もう売り払って無い)、今見るとそれほどでもない。そのことにちょっと残念な気がする。時代の空気か、それとも何度も見たせいか?

この作品は2部構成になっていて、1話目はスチュワーデスの彼女にフラれ、未練タラタラの警官223号(金城武)が謎の金髪女に出会う話。2話目はいつもサラダを買いに来る警官663号(トニー・レオン)に恋した店員フェイ(フェイ・ウォン)が、663号の留守中に勝手に部屋に上がり込んで掃除したりして過ごすという変な話。2話目は全編ママス&パパス「夢のカリフォルニア」が流れている。223号が電話(公衆電話)をかけに来る店と663号がサラダを買いに来る店は同じで、1話と2話はちょっとつながっている。

この映画のエンド・タイトル「夢中人」は結構ヒットした。映画も良かったけど、歌手としてのフェイ・ウォンがとびきりで、CDを何枚も買って、武道館ライブにも行った。素敵な曲が多いのだ。

なお原題は「重慶森林」である。洋画のあまりにもアッケラカンとした原題よりはずっといいけど、やはり邦題はキラリと光る。ロマンチックでセンスがいい。

ウォン・カーウァイ監督、1994年製作の香港映画。

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