混迷の度合いは増すばかり

案の定、スコットランドはイギリスからの独立を示唆する発言を始めた。スコットランドではEU残留支持派が62%だったそうだ。以前からスコットランド独立の火種はあったが、今回の国民投票を機会にまた独立機運が盛り上がる可能性が高い。イギリスから独立してEUに残留するというのが、スコットランドの主張だ。

長年の問題だった北アイルランドでも、イギリスから独立してアイルランドとの統一を計る国民投票をするべきという声が高まってきた。EU離脱をきっかけに、イギリスの解体が始まるのかもしれない。

イギリスの離脱に刺激を受けてか、オランダやフランスなどでも離脱か否かの国民投票をすべきとの声が上がり始めた。離脱が他国に飛び火するという、EUにとって恐れていた事態が起きつつあるのだろうか。中東不安が収まらない上に、EUまで軋み始め、中国の海洋進出、北朝鮮の核開発、アメリカのトランプ旋風と、混迷の度合いは増すばかりである。

年末には世界情勢はどうなっているのだろう。

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