なんとイギリスがEUを離脱することになった!

ヒャー、まさかの離脱確定。イギリスは国民投票の末、EUを離脱することになった。ビックリしたなあもう。こんなことが起こるとは。国家を超えた壮大な実験といわれてきたEUだが、このまま実験失敗に向かうのか。それともなんとか収束することができるのか。ユーロを導入せずポンドを維持したり、国境審査を免除するシェンゲン条約を結ばないなど、特別扱いされてきた感のあるイギリスが、ついにというかやっぱりというかEUと袂を分かつのだ。

経済的観点からは残留した方が有利だが、移民問題を考えると離脱したくなる。この国民投票は理性対感情という側面もあるそうだ。年配者は離脱支持が多く、若者は残留支持が多いらしい。年金や社会保障が移民に侵食されることを嫌う、いわば既得権益を守りたい年配者の票が若者を上回ったということなのかもしれない。投票率はやはり年寄りの方が高いのだ。

しかし為替や日経平均は思ったよりも悪化していない。為替は一瞬99円をつけたけれども、その後102円台まで戻しているし、日経平均も1300円程度の下落だ。だがこのまま不安な状況が続くと、週明けに日経平均はまた大きく下落し、為替も円高に向かう恐れがある。今夜の欧州市場やダウの動きが注目されるし、各国政府やEU、G7の声明にも注意したい。

残留派が多く、もともとイギリスからの独立を指向していたスコットランドは、この機に独立してEUに入りたいと言い出すかもしれない。これからイギリスはどうなっていくのだろうか。世界に与える影響は非常に大きいが、イギリス自体の今後もとても興味深い。

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