株取引はなかなか単純にはいかない

子供の頃、新聞の株価蘭をよく見ていた。あの数字の羅列を見るのが好きだったのだ。新聞の株価蘭はお気に入りのページだった。今日はキャノンが上がってるなとか、なぜソニーよりパイオニアの方が株価が高いのだろう(その頃はそうだった)とか、富士重工はやたら出来高が多いな(その頃はそうだった)とか、毎日株価を見るのが楽しみだった。

株っていうのは、安いときに買って高いときに売ればいいんじゃないのか?ってその頃は単純に思っていて、それは全くその通りなのだけど、実際には短期的な欲や不安がからんで、そう簡単には行かない。

安くなると、もっと安くなるような気がしてなかなか買えないし、ちょっと高くなると、また安くならないうちにと思ってすぐ売ってしまう。不安や心の揺れは相当大きくて、理屈どおりに行動するのは難しいものだ。

子供の頃のように単純に見られればいいのかもしれないが、経済ニュースやエコノミストなどの余計な雑音は聞こえてくるし、つい色々考えてしまうし、単純に考えるのも意外と難しい。だから毎日悪戦苦闘しているのである。

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