冷(ひや)で飲む日本酒を探して飲み比べ

まだ熱燗には早いが、夏の間飲んでいた焼酎の水割りにも飽きてきたので、冷(ひや)で飲むのに何かいい日本酒はないかと思っていくつか飲み比べてみた。
越後桜899円
菊正宗しぼりたてギンパック1099円
越後酒造場 淡麗純米酒 1180円
富久娘 純米吟醸 1099円
黒松白鹿 純米 1259円
北関酒造 米だけの酒 899円

一升瓶は重いしビンを捨てるのも大変なので紙パック限定である。四合瓶は量が少なすぎて普段飲みには向かないからこれもダメ。ただ紙パックの日本酒は安くて便利だけどおいしいものが少ない。なのでおいしい酒を探すというより、普段の晩酌になんとか使えるものを探すという感じである。

熱燗にしていつも飲んでいる「福徳長酒類 CGC純米酒」は780円だから、これに比べると今回調べた酒は結構高い。まあ一升瓶のしっかりした酒は2000円前後、どうかるすと3000円近くするから、これでもずいぶん安いのではあるが。「CGC純米酒」がいかにコスパがいいかということである。「CGC純米酒」が冷で飲めれば安いし一番いいのだけど、残念ながら冷だとイマイチなのだ。燗ならそこそこおいしいのに。

越後桜」はどうも口に合わない。何年か前に一升瓶の「越後桜」を飲んだことがあるが、やはりイマイチだったのを思い出す。

菊正宗しぼりたてギンパック」は冷蔵庫で冷やして飲むと香りが良くておいしいよと書いてあるが、そうでもない。二日目からは常温で飲んだ。私はあまり香り立つ日本酒は好みではないのだ。味ももう一つ。

越後酒造場 淡麗純米酒」は新潟の淡麗系ということで期待したが、味も香りもまったく合わない。特に開封した初日は、これを全部飲むのはかなりしんどいと思ったが、二日目からはなぜかだいぶマシになりなんとか飲み切ることができた。そもそもこのパックのデザインが無粋で不安だったのだ。

なぜだか初日にこれはいかんと思った酒も、翌日以降はそこそこ飲めるようになることも多い。どういう理屈かわからないが、日本酒は開けたその日よりも翌日以降の方が口当たりが良くなって飲みやすくなったりする。空気に触れて何らかの変化が起こるのだろうか。

富久娘 純米吟醸」はそこそこ。まあ使えないこともない、というところ。純米吟醸なのにこの値段はずいぶん安い。CGC純米酒と同じ福徳長酒類の酒。候補に入れておく。

黒松白鹿 純米」、結果的にこれが一番。クセのない軽快な味わいだ。変な臭いもなく非常に飲みやすい。味的にはこれ一択だが、値段が少々高め。毎日飲むからコスパは大切だ。まあ冷で飲む期間は短いから、何本か飲んでもいいかも。

北関酒造 米だけの酒」は以前から冷で飲んでいたもの。7、8年前は598円だったが、ずいぶん値段が上がった。以前が安すぎたのではあるが。クセが少なく値段も高くない。売っている店が遠いのがネックだが、まとめて買っておけばなんとかなる。この酒は「CGC純米酒」とは逆に燗だとおいしくない。苦味が出てくるのだ。冷専用。

ということで、「北関酒造 米だけの酒」をベースにときどき「黒松白鹿 純米」と「富久娘 純米吟醸」を織り交ぜるということにしようと思ったが、最後に「福徳長酒類 CGC純米酒」を冷で飲んでみたら、今までのクセがなくなっている。去年まであった冷のときのあまり好ましくない臭いが消えているのだ。品質改善されたのだろうか。これなら全然いける。

あれこれ試してみたけど、結局「福徳長酒類 CGC純米酒」でいいことになった。冷でも燗でもいいし、安いし、毎日の晩酌にちょうどいい。

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